これから始める!エギングエキスパート養成講座 その8
本日のお題;「どうしても1杯釣りたいんだが?」 さて、どうしましょう?
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その前に、昨日の釣果情報です。
随分平均サイズが大きくなってきたようです。
特大サイズこそ出ませんでしたが、1kgを超えるようなものが多く揚がっています。
この日最大は1,450kg・・じゃなくて1450gでした(ひどい間違い。1トン超えてるし!)
潮に乗せて1分くらいエギを送り込んでいって、底中心にチョコチョコ動かしていたら
押さえ込むように喰ってきました。
これも1kg超えています。この日は「投げたら喰う」ような連打こそしませんでしたが
探っているとポツポツ揚がるような状況でした。
1,200gです。ギャフが微妙なところに入って、半分絞まりかかっています。
600g。先週はこのサイズが主体だったのですが、今週は少し小さく感じます。
主に底しか探らないようにしたので、型がよくなったのかもしれません。
メスですが1300gはあります。
掛かった瞬間はラインをずんずん出していったので、キロ半超えかと思いましたが
元気の良いイカサマでした。
すべてエギ王 LIVE 3.5号での釣果です。
ここ2週ほどの傾向で、投入地点から15m位までで掛かってくるので、最初の20mだけ
探って、手前はほぼ見切っています。そこに居るイカは、筆者には縁がなかったのでしょう。
その代わり、最初の20mはステイ時間も長くとってネチネチ攻略することにしています。
最近はこれが調子がいいようです。
実は日曜日に、10kg位捕獲したのですが、生簀に生かしておいたところ、すべて逃げられてしまいました。
残念~~~!!
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さて、本題に入りましょう。
本日のお題は「どうしても1杯釣りたいんだが?」です。
エギングを始めたばかりの方にとって、「最初の1杯」との出会いは、大変大きな意義を持ちます。
釣れた感動はもちろんのこと、「本当にエギで釣れる」という確信が芽生えますし、これまで
持っていた不安や疑念が、払拭されることにもなるからです。解らない事だらけだったエギングの
霧が晴れて、はっきりものが見えてくるような感じがします。
筆者が洗脳してエギングの世界に引きずり込んできた方々の中には、あっさりと1投で「最初の1杯」
の壁を越えてしまった方も居れば、一年以上掛かって這い上がった方も居られます。
多くの方を見ていますと、「一年掛かって釣り上げた感動」もさることながら、やっぱり「すぐに
釣る事ができた」方のほうが、悩みも少なく上達も早いです。
やはり本でも雑誌でもなく、イカとの出会いが一番その人を上達させます。
ですから、エギング歴こそ1年程度でも、数を釣っている方はベテラン並みに上手かったりするものです。
あとは「引き出しの多さ」が必要になってくるでしょうが、これは経験を積むしかありません。
そこで、今日のコラムでは、「いかに早いうちに最初の1杯を捕獲するか」を考えましょう。
・シーズン
一般に良いとされる「春」はやめておきましょう。特に早春は、一番海水温が低く、活性も低いです。
イカのサイズはデカイですが、気難しいイカをジリジリ攻略するような釣りになるので、最初から
これを目指すと難しいです。
お勧めなのは「秋」です。10月前後から数釣りができるようになりますが、九州エリアであれば12月位
までは海水温が高いので、十分釣れます。特に秋も深まってくると、イカのサイズも大きくなり
充実感のある釣りになります。
秋のシーズンの若いイカ(300g~1kg)は経験も少なく、好奇心旺盛なので、エギを見ると
とりあえず襲い掛かってみるイカも沢山居ます。この時期に是非トライしてみて下さい。
・ポイント
最初から10m以上あるような深場を狙わないでください。テンポが悪く、イメージが全く掴めません。
むしろ、うっすらと海底が見えるような深さ(水深5m~8m)くらいが釣りやすいです。
最初のフォールで20秒~30秒くらいで着底する深さが手返しも良く、広範囲を探れます。
できれば、潮通しのいい浅場を選びましょう。湾の奥の澱んだような浅場は、あまり居ません。
さらに、釣具屋さんなどから聞き込みをして、実績のあるポイントを選べば尚良いです。
場所を選んだら、あちこちの釣り場を逝ったりきたりするよりも、実績のある場所に何度も通い込んで
みることをお勧めします。状況を良く把握することができるからです。
「潮位がどれくらいで、潮がどう流れていて、天気はどうで、風はどうだった。時間は・・」
ということをマメに記録しておくと、どういう条件で釣れるのか、絞り込むことができます。
イカも「時合い」(釣れるタイミング)があって、場所によってはいつでもだらだら釣れる訳では
ありません。今まで全くアタリもかすりもしなかった場所で、いきなり連打し始めることも
あるのです。こういう釣れるタイミングを掴むためにも、マメに記録をとっておきましょう。
データが増えていくと、そのうち「時合い」だけ狙って数十分で大漁!なんてこともできるように
なります。
・その他
最初から「エギのカラーは」「エギのメーカーが」なんてことで悩まないでください。
激安エギでなく大手メーカーさんのエギであれば、カラーはどれでも大体釣れます。
むしろそういうことは枝葉末節の話なのです。元気なイカが居れば釣れます。居なければ移動するか
別の時に来てみましょう。「カラーが気にくわないから喰わない」イカは相当な気難しいイカです。
こういうイカを陥そうと必死にならないでください。筆者でもあまり相手にしません。
元気でえり好みしないイカを探しに逝きましょう(またしても婚活サイトみたいな)
・うまい人に連れて行ってもらう
これはかなり有効な方法です。いい人に教えてもらうと、びっくりする位釣れるようになります。
悩みも迷いもスッパリ斬ってくれます。
ただし!「うまい人」は良く選んでください。
「自分はうまいと自称するつまらない人」と釣りに逝くと、いつまでたっても貴方は釣れません。
どうやって見分けましょうか。
・釣りにおいて自分がいかに優れているかアピールする
・「オレが一番上手い」とうぬぼれている
・良いポイントに我先に入る
・相方に釣らせたい、協力したいという意思が全く、ない
・本人より釣るとすぐに不機嫌になる
・釣具屋で大声で釣り談義をしている
・「こうしてみたら?」という提案ではなく、あくまで上から目線の説教である
・初心者をナメている
・他人に配慮ができない
・挨拶ができない
こういうナルシシスト釣師には絶対付いていってはいけません。貴方はそのうち、釣ることに罪悪感を
感じ、楽しめなくなってしまいます。むしろ、本当に貴方のことを気遣い、釣らせたい、と願う人
貴方に釣らせるために道具や時間の提供を惜しまない人、貴方が釣れたら一緒になって喜んでくれる人
こういう人と一緒に釣りに行くと、格段に上達します。それにそんな釣師は、自分は上手であると
匂わせることすらしませんが、むちゃくちゃ上手です。
なんだか交流分析のような話になってしまいましたが、これは一般の人間関係についても言えることです。
是非良い「師」を見つけて、教えて貰いましょう。
あとは、基本さえ抑えていれば、そのうち必ず釣れます!
エギングの「最初の1杯の壁」を是非よじ登り、這い上がりましょう!
考えながら釣っていれば、新しい何かが見えてくるはずです。
さて、次回のテーマは・・・
「ロッドの角度によってアクションやアワセに影響は出るのか?」です。
アワセに影響は出るのか?であって、シアワセに影響がでるのか?ではないので、念のため。
(そんなんで影響出たら困るだろ!)
物理学的にこの問題を斬りましょう。
(鍵師)