今年もヒートアップしてきた福岡!都市港湾のシーバス
10月13日、夜も遅く11時40分、日付が変わらんとする頃の事だった。
突然、上原氏からの電話が。
折りしも風呂掃除をしていた自分は2コールくらいで電話を取った。
電話口の上原氏は、「ネボウして学校まで猛ダッシュした後の学生」の様に息が上がっていた。
「デカイです。、、、、83は、、、、、、超えてます」
タイミングがタイミングなだけに、自分は瞬時に、上原氏が例のポイントで鱸を掛けた事、そして
そのポイントでの記録となるようなサイズに違いない、ということを悟った。普通の70位なら
こうしていきなり電話してくることはまず無いからである。
上原氏は息を切らしながらこう続けた。
「回収中に、、、喰って、、、、 巻いてきたら、、、すぐそこで。。。
もう、上げる(ピックアップの)寸前ですよ、、、、ぐぉっ!って海面が歪んで!
喰う瞬間全部丸見えでした! そこから、10数メートル一気に突っ走って・・・」
恐らくランディングして、そのまま電話しているのだろう。言葉が途切れ途切れになっている。
そして、漲る達成感と満足感が電波に乗って伝わってきた。
このポイントは足元~海底が岩礁&カキ殻ビッシリのポイントである。
当然ながら干潮のタイミングで海底を走られると、ラインブレイクは避けられない。
自分が福岡で通っていた時も、80を超える様な良型に何度も逃げられていた、難易度の
高い場所だった。
使用タックルは普段サブで使っているというエギロッド。
これにこれまたSEPHIA2500Sを装着し(どこまでイカ目線なんだよ!)
0.8号のPEを巻き込んだ、完全に10本足の生き物を狙うための一式である。
使用ルアーはレンジバイブ70ESホワイト。
通常バイブレーション等のファスト・ムービング系にはティップからベリーまで柔軟に入る
「乗せ調子」のタックルを選択するのが常套ではあるが、上原氏が上記のタックルを使用
しているのは理由がある。
硬いエギングロッド&伸びの無いPEライン&ネムリの効いた掛け針 という
触れたものを一撃で掛けてしまう、キンキンの「鬼掛けセッティング」なのである。
賢明な読者諸氏ならお分かりかと思うが、本当に「掛ける」だけであればネムリなしの
ストレート・ポイントを選ぶのが普通である。しかしこれでは不適切な位置に掛かってしまう
ことも多く、針先のベクトルが外を向いているためバレ易い。
反面、ネムリの効いた針は掛かりこそストレートには劣るが、一度刺さったら針先が抉り込んで
行く為、極めて外れにくいのである。ボラ掛けや鮎スレなども極端なネムリ針である。
そんなネムリの効いた針の掛かりの弱点を補うべく、硬いロッドと伸びの無いラインで
「針先が対象に触れた瞬間に一気に」パワーが伝わるようなセッティングなのだろう。
勿論、フッキング・パワーに対して圧倒的に強いファイト時の抵抗に
対しては、ドラグを十分に効かせて対処し、バレを防いでいる。
状況については、一時間程度狙い続けていた所、急に下げ潮の勢いが強まり、音がするほど
流れていたという。これが少し緩んだ頃合で流れにクロスで投げ、弧を描くように引いてきた所
手前でヒットした模様。魚が流れに乗って走ったため、障害物に擦れない様に止めるのが大変
だったそうである。
これから秋も深まり、いよいよ本買うシーズン。じゃなくて本格シーズン。
今後の校長に期待しよう。好調。(左遷か人事異動かぃ)
編集チョー