夜の凪に誘われて、ふらりとロッドを振ってみたところ
この日、筆者はふらりと夜に買い物に出掛けたのですが
無風でベタ凪の夜の海を見ているうちに、脳内イカセンサーがビシビシ!反応いたしまして
すぐそこの漁港をちょころびっと探ってみることにしたのでした。
このポイント、水深が7m程度の藻場が点在するエリアです。
釣り人は殆ど居ません。たまに吹く生ぬるい風が、余計に集中力をアップさせます。
そう、暫くのブランクの後久しぶりにエギングをやってみて気付いた事がありました。
アタリの瞬間、アワセを入れた瞬間を、はっきり覚えていないのです。
はっと我に返るとイカが掛かっていた、みたいな。
これ、決してジャークしたらイカが乗っていた的な無感覚なものではないのですよ。
自分の場合、携帯でメールを打っていて、完全にアタリを取り損ねた事が何度かあるのですが
こういう「ジャークしたらイカが乗っていた」場合、無意識に「追い合わせ」入れちゃうんです。
でも、今回の感覚、どうやらそうではないらしいのです。
イカのアタリに対して、体が無意識に、フルオートでアワセを入れちゃっているらしいのです。
完全に脊髄反射。ですから脳での認識がワンテンポ遅れるんです。
たぶん長年やってきた方ならご理解いただける感覚だと思うのですが
「あ、アタリがきた、それ合わせるぞ」なんて考えてないと思うんですよ。
軽くロッドに添えた指先に違和感を感じた瞬間に、もうロッドは空を切りドラグが呻ってる、みたいな。
改めてこういう感覚に気付いたことには、新鮮な驚きがありました。
で、大いに脱線してすいません。イカ釣りの話ですよね。
夜の海でもこの日の月齢は13日目。煌々と輝く月の光のおかげで藻場がどこにあるかはっきりと見えます。
(*この日はスーパームーン!普段よりも14%月が大きく、30%も明るくなる状態だったのです。
詳細はNASAの記事をご覧ください)
この「少し黒く見える藻の部分」の上っ面をエギが通るようにしてあげます。
そんなに深い場所でもないので、最初の沈めが20秒位、極軽く跳ね上げて8秒くらい沈め
この時はラインを軽く張ってます。感覚的に表現すると「ラインのたるみにロッドティップの重みが
軽くもたれかかっているような感じ」の張り具合です。(まったくもって解りにくいですね)
ロッドをがっちり握ってしまうと繊細な感覚が全く感じ取れなくなってしまうので
筆者は薬指1本をリールフットに掛けて、この指だけでやじろべえみたいにブランブランに支持してます。
何投もしないうちに、イカがエギにかじりついてきましたが、これは700g位のメスのイカでした。
個人的なポリシーなのですが、「産卵期のメスのイカは絶対に獲らない」ことにしているので
すばやく逃がして差し上げました。
「待てよ?メスが居るということは、この周りにオスが居ってもおかしくないぞ?」とばかり、さらにその
周囲を注意深く探ってみると・・・・
やっぱり、居ました。(にっひっひ)
キロ半超えてます。
寄り道(イカ釣り。本来の目的は買い物だ)は30分、と決めていたので、このイカが釣れたところで
この日は退散することに致しました。
帰りの車の中で、ある方が昔こう仰っていたのを思い出しました。
「直感で好調だと感じたら、一気に畳み掛ける。それが多く獲るコツだ」
そう、どこかで釣れた情報を聞いて出かけても大抵絶好機を逸しており手遅れの事が多いですよね。
巧いこと「今ホットな状況」にぶち当たったら、集中して狙ってみると、いい思いができるはずです。
五島の状況は現在かなり好調と言えるでしょう。
是非海へ!
偏執チョー